冬の飛騨路を巡るバスツアー

金沢の冬の風物詩「雪吊り」。あいにくの雨でしたが、しっとりとした兼六園の雪吊りはまた風情がありました。

兼六園には20種200本の梅が植えられています。写真の紅梅は八重寒紅梅という早咲きの梅です。2枚目の写真の白梅は玉梅という品種だそうです。
地面に残った雪をバックに濃いピンクの梅が映えて美しいです。

地元の加工食品や農産物、飛騨地方の地酒などお土産が豊富にあり、選ぶのが楽しみです。本物の合掌造りを移築した「合掌造りミュージアム」が併設されており無料で見学できます。

新平湯温泉には、奥飛騨の名水「タルマ水」にまつわる「タルマ物語」が語り継がれています。遠い昔、「タルマ水」を愛する姫が傷ついた平家の落人を看病して結ばれました。そののち縁結びの神々が出雲への往還の際にタルマ水をお飲みされたところから、新平湯温泉は「縁結びの地」といわれるようになったそうです。ロマンがあるステキなお話ですね。旅館からは2枚目の写真にある雪道を歩いて滝まで行きます。奥飛騨に来たんだなあとしみじみ感じます。

縁結びの地新平湯温泉にある「たるまの館」は歴史を感じさせる建物が印象的です。「絵馬市」は300年以上も続いており、「絵馬札」や良縁を祈願する「ご縁札」の販売がされています。縁結びの神様を祀った「毛受母の社」に絵馬札やご縁札を奉納すると願いが叶うといわれています。残念ながら今年は中止となりました。

「たるまの館」からさらに奥に進むと美しい滝のライトアップが見えてきます。氷結した滝と凍った木々のオブジェがライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。ハート型の顔出しパネルになっているのでカップルで撮るとステキな思い出になりますね。3枚目は凍った滝の背後から写したものです。

玄関を入るとすぐ100年以上経つ囲炉裏の間があります。建物や部屋は昭和を感じさせレトロな雰囲気に落ち着きます。家族経営の旅館で地元の食材を使った料理は家庭的で美味しかったです。露天風呂もあり、天然温泉に浸かると日頃の疲れが吹き飛びました。歩いて5分ほどのところにタルマの滝があります。

第一ロープウェイ駅から雪深い山道を3分ほど歩くと第二ロープウェイ駅に到着。日本唯一の二階建てゴンドラで標高2,156mの西穂高口駅に。展望台からはお天気が良ければ大パノラマで北アルプスの雄大な山並みが見えるのですが、あいにく猛吹雪で絶景は見られませんでした。しかし、吹雪が一瞬止み山頂がかすかに現れ幻想的な光景が広がりました。西穂高口駅は地上5階建ての駅舎となっており、売店や食堂も併設されています。ロープウェイは現在は休業されているそうです。

飛騨名産 「赤かぶら漬」をはじめ、飛騨牛を使った商品や民芸品など、飛騨のお土産が豊富にあります。

高山の市街地の中心部を流れる宮川にかかる赤塗りの中橋。こちらからは高山のレトロな街並みが眺められ懐かしい雰囲気がします。特に雪景色は風情がありますね。

元は高山城主金森氏の下屋敷の一つでしたが、幕府の直轄となり江戸から来た代官や郡代が、飛騨の政治を行っていました。全国の陣屋建物で残っているのは高山だけだそうです。陣屋遺構の中を見学すると当時の生活が偲ばれます。前に一人で来た時ガイドさんから大原騒動のお話を聞いて胸を打たれた事を思い出しました。

江戸末期に灘・伏見の酒造りに注目した打江屋長五郎が庄屋から酒造業を始めたそうです。以来飛騨乃酒「山車」は、十代にわたり清酒醸造を守り続けられています。新酒の印の「杉玉」。高山の街を歩いていると、江戸時代にタイムスリップしたようでノスタルジックな気分を味わえます。

江戸時代から続く飛騨川沿いに建つ旅館です。1階にあるカフェでは大きな窓から見える飛騨川を眺めながら飲むコーヒーは格別でした。大浴場も露天風呂も広くて温泉はなめらかな肌触りでツルツルになりました。下呂温泉が気に入ったので売店で入浴剤を買いました。

石畳が敷かれた坂に沿う中山道43番目の宿場町。木曽11宿の一番南の宿場町となります。町は火災で石畳と枡形以外は消失しましたが、復元され今に至っているそうです。宿場の中間地点には、この地が生んだ文豪・島崎藤村の生家跡があり資料館となっています。ノスタルジックな家並みや粋な石畳に懐かしさを感じます。次回来る時は雑貨屋さんを覗いたり、レトロなカフェでお茶したりしてゆっくりと雰囲気を味わいたいですね。

約100年前に木曽川をせき止めてできた人造湖。遊覧船に乗り込み、ガイドさんの説明を聞きながら両岸に広がる、奇岩・怪石を眺めたり様々な種類のバードウォッチングを楽しみました。お天気に恵まれたので眺めが良かったです。現在は土日祝日のみの運航だそうです。