学士会館ツアー

右側の4階建てが1928(昭和3)年建築の旧館、左側の5階建てが1937(昭和12)年、旧館を引き立てるように一歩後退した場所に増築した新館です。
旧館の縦方向に櫛で削ったような形状のスクラッチタイルに対し新館は明るめトーンのタイルを使ったそうです。
そしてホテルのフロントへ通じる玄関が見えます。エスカレーターもあり、足の不自由な方にも優しい造りですね。

学士会館は大学発祥の地でもあったそうです。記念碑は建物南側にあります。
1877(明治10)年、東京開成学校と東京医学学校が合併し東京大学創立。
その後、1886(明治19)年、帝国大学と改称されます。帝国大学は現在では国立7大学=北海道・東北・名古屋・京都・大阪・九州大学があり、この大学出身者のための迎賓会館を目指し学士会館が設立されたそうです。
また、同志社大学創立者の新島襄生誕の地の碑もありました。
生誕100年を記念して建てられたとのことです。

日本に野球を伝えたホーレス・ウィルソン氏の野球殿堂入りを記念して、2003年に学士会館敷地内に建立。
野球ボールの網目が日本とアメリカを結んでいます。

半円形アーチが特徴的な旧館の玄関。大灯籠は、戦時中の金属供出で行ったん失いましたが、2003年に復元したそうです。

幅広の階段や様々な植物をモチーフにした天井の縁飾り、照明器具の組み合わせが絶妙でしばらく見入ってしまいました！

旧館の階段広間にも、見ごたえあるものがたくさんありました。写真は90年余り時を刻むスイス製大時計（これは2日に1度職員がネジを巻くそうです！）、今は製造されていないKAWAIの第7号オルガン、人造石張りの柱。

旧館から新館へ延びる廊下には、なぎ目を感じさせない工夫が施されているそうです。よくドラマに登場する廊下ですね。
そして、学士会館精養軒初代社長、森田純次の銅像とロビーから2階へ行く階段（新館）。ステンドグラスが美しいです。

有名な201号室の前にはちょっとしたロビーがあります。
ドラマ「半沢直樹」でもよく使われてました。その写真も展示してありました。

ドラマ「半沢直樹」で有名な場所、201号室。
学士会館のなかで最も建設当時の姿が残る場所なのだとか。

ステージがある会議室です。昔クレイジーキャッツ？がこのステージで演奏したことがあるとか。

ドラマ「半沢直樹」での白井大臣のお部屋として使用された場所だとか。

絨毯が明るめで華やかなイメージのお部屋。300名様までの立食パーティーができるのだとか。

3階にはチャペルがありました。
結婚式場としても有名な学士会館。

この廊下は、ドラマ「天皇の料理番」で佐藤健さんがよく走っていたらしいです。

お昼は301号室にて頂きました。　御膳の料理はどれも手が込んでおり、美味しく頂けました。食後にコーヒーか紅茶が選べます。
隣と間仕切りもしてあり、この時期には欠かせないコロナ対策もしてありました。

100名前後のパーティなどに最適な320号室とロビーに案内されました。
披露宴のセッティングがなされていました。

4階には客室がありました。ドアノブを当時よりも高めに作られていたそうです。

5階には神殿と撮影スタジオがありました。

旧館の屋上は広めでゆったりとくつろげそうです。

このツアーに参加したお土産として、学士会館で作っているフィナンシェをいただきました。
とても美味しかったです。