高鴨神社〈神話のふるさと葛城・鴨三社巡り（前編）〉

全国の鴨（賀茂・加茂）系神社の元宮とされる。京都の《上賀茂神社》と《下鴨神社》のルーツもこちら。《高鴨神社》は「高鴨さん」、《葛城御年神社》は「中鴨さん」、《鴨都波神社》は「下鴨さん」と呼ばれ親しまれている。まずは《高鴨神社》から〜①②高鴨神社の鳥居⛩御祭神は・阿遅志貴高日子根（アジシキタカヒコネ）命・事代主命・阿治須岐速雄（アジスキハヤオ）命・下照姫命・天稚彦命。

①鳥居を括ると左手にある祓戸神社。瀬織津比売命・速開都比売命・速佐須良比売命・気吹戸主神の四柱の神にお詣りして身を清めます。②③手水舎。後ろに見えるのは宮池と浮舞台。５月に行われる献花祭では奉納雅楽が舞われる。日本の神事の原点と言われている。とても美しいショット✨

①②拝殿。主祭神の阿遅志貴高日子根（アジシキタカヒコネ）命は別名「迦毛（かも）之大御神」。記紀では「大御神」の呼称が許されるのは「天照大御神」と「伊邪那岐大御神」と「迦毛之大御神」の三柱のみ。迦毛之大御神は死した神々をも甦らせることが出来る御神力の強い神さま。出雲の大国主の息子とされ、妹の下照姫とその夫である天稚彦命と共にお祀りされている。実はこの阿遅志貴高日子根命こそが事代主で出雲国→大和国に移り住み、日向国の味方をして【八咫烏】になったという説あり…（竹内文書）さて？🤔

①②立派な御神木🌲✨③社伝🖋創始した鴨一族は祭祀系氏族で霊的能力を持つ豪族だったらしい。修験道の開祖である役行者や、平安時代には安倍晴明の師で陰陽道の大家・賀茂忠行も鴨氏。製鉄、水路の技術に長けた山城賀茂氏は京都《上賀茂神社》《下鴨神社》へ。一大勢力を築き、影響力は全国へ。鴨一族はその後も代々、有力神社の禰宜（ねぎ）を務めることから「好都合」の意味を指す「鴨葱」と言う言葉は、鴨氏が全国的に禰宜を送り込むというのが語源だとか⁈🤔ふむ…

高鴨神社の摂社はとても多く、撮影NGなエリアもある為、順不同でご紹介。ご興味ある方は境内案内図を見ながらどうぞ。・市杵島姫命神社・東神社（天照大御神・天兒屋根命・住吉三神）・佐味護国神社・大山咋神社・春日神社・雷神社・細井神社・西佐味神社（高皇産霊神）・八幡神社（誉田別命）・一言主神社（事代主）・猿田彦神社・聖神社・金毘羅神社・八坂神社・牛瀧神社・西神社（多紀理比売命＝アジシキタカヒコネの母・天御勝姫命＝后・瀧津彦命＝御子）まるで神さまAll STARS夢の饗宴✨😆

境内の稲荷神社。御祭神は商売繁盛・五穀豊穣の神、宇迦之御魂大神。

①境内の宮池を泳ぐ本物の鴨たち🦆🦆🦆②浮舞台を拝殿側から見るショット。③境内側から鳥居を望むショット。一般的には京都《下鴨神社》の主祭神、鴨健角身（カモタケツノミ）命が【八咫烏】と言われているのですが、鴨系神社の元宮が《高鴨神社》なら、阿遅志貴高日子根命が【八咫烏】説も充分あり得る話ですね🤔別解では事代主＝阿遅志貴高日子根命＝鴨健角身命、説もあり…⁈いずれにしても神道・陰陽道・宮中祭祀を執り仕切り、影のfixerと呼ばれる鴨一族🦆凄すぎ(￣◇￣;)後編に続きます🖋