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4年前になりますが、豊臣秀吉が最後に愛でた『醍醐の花見』で知られる醍醐寺、桜並木が美しい『蹴上インクライン』をメインに周った名所をご紹介します。市街地から少し離れた場所にありますが、是非おすすめしたいスポットです。
旅のきっかけ | 豊臣秀吉が愛でた『醍醐の桜』を一度見てみたかったから。 |
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年/月 (何日間) | 2018年04月(1日間) |
人数 | 1人 ( 1 女性 ) 60代 |
都市 | 京都市(京都府) |
キーワード | 桜のお花見 |
京都駅から市営地下鉄烏丸線で「烏丸御池」下車。東西線に乗り換え「蹴上駅」下車、徒歩約3分。全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡地。高低差約36メートルの琵琶湖疎水の船を運航するため明治時代に敷設されました。近代化産業遺産にも認定されているそうです。線路沿いに植えられているソメイヨシノ、山桜などが咲き誇っていて見事でした。たくさんの方が散策されていたので写真は桜の片側トンネルになりますが…
蹴上インクラインの下に南禅寺まで行ける歩行者用のトンネル『蹴上ねじりまんぽ』が通っています。
耐久性を上げるために渦を巻くような形で螺旋状にれんがが積まれているのだそうです。
赤レンガ積みのレトロな雰囲気がステキです。
田邊朔郎が卒業論文で執筆した『琵琶湖疏水工事の計画』が京都府知事の北垣国道に評価され、工事の責任者に選ばれました。5年にわたる難工事だったそうですが、明治の時代に衰退した京都を復興させる夢の計画に尽力されたことは素晴らしいですね。
地下鉄東西線「小野駅」下車、徒歩西へ6分。
平安時代に醍醐天皇が母藤原胤子の菩提を弔うために創建。真言宗山階派の大本山。門跡寺院。ひっそりとした歴史を感じさせるお寺なのでゆったり旅したい方には穴場だと思います。
庭園は、氷室池を中心とする池泉回遊式。
たくさんの水鳥が戯れる氷室池はバードウォッチング好きにはたまらない隠れスポットだそうです。この日も白鷺や青鷺が静かに泳いでいました。花菖蒲や睡蓮の時期にも訪れたいですね。
勧修寺から徒歩26分ほど。世界遺産。真言宗醍醐派の総本山。平安時代に聖宝理源大師(しょうほうりげんたいし)により開創。応仁の乱により五重の塔以外ほとんど焼失したが、「醍醐の花見」のために豊臣秀吉により再建されたそうです。
三宝院庭園は秀吉自身が基本設計したものといわれています。近畿や吉野から約700本もの桜を境内に移し「醍醐の花見」で最後の桜を愛でたエピソードは有名です。民衆のお花見文化の始まりともいわれています。樹齢何百年もの桜が咲き誇る姿に感動しました。
池泉回遊式庭園です。「醍醐の花見」に際して豊臣秀吉自ら設計し、庭師の賢庭、与四郎、仙らが作庭したともいわれています。安土桃山時代から始まり一時中断するも、北政所の援助により無事完成したといわれています。とても落ち着いた庭です。
「醍醐の花見」の翌年に造られたといわれています。桃山時代を代表する木造建築物で、門全体が黒漆塗りで、大きな4つの紋には金箔が施されています。2011年に修復され往時の輝きが取り戻されたようです。とても風格がある門でした。
江戸時代に豊臣秀頼によって再建されました。安置されている仁王像は平安時代後期の仏師 勢増と仁増が造立した像で、国の重要文化財に指定されているそうです。こちらの桜は見頃を過ぎていましたが朱色の門に桜が映えて妖艶な雰囲気でした。
総門から入り仁王門をくぐると、金堂はじめ広大な下伽藍が見えてきます。金堂は豊臣秀吉の命で紀州から移築されたもので、主要部は平安末期の様式を完全に残しているそうです。桜により豪華さが際立ちます。
国宝の五重塔は京都府下最古の木造建造物。総高37メートル。法隆寺と瑠璃光寺の五重塔と共に、「日本三大名塔」といわれたそうです。青空に重厚な五重塔と桜が映えて美しさが際立ってました。
これだけ彩られた桜の写真は気持ちいいですね〜。特に1,7,12〜14の写真はお気に入りで何度も見返してしまいました。さすがです。ありがとうございました。