『小豆島』で歴史と文化に触れる旅！【中山千枚田】【大阪城残石記念公園】【尾崎放哉記念館】

高松駅から港まで徒歩10分。船内は広く平日は空いているので、窓際の席も余裕で座れます。デッキに出ると爽やかな海風を感じられました。1時間ほど乗ると土庄港に着きます。

土庄港の売店で買えます。島内バス2日間乗り放題で1500円です。小豆島は路線が多く本数が少ないので乗り間違えると大変。チケットと一緒に地図と時刻表をもらえるので、助かります。土庄港のフェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けてバスに乗りました。営業時間が18時までなので注意が必要です。私は18時半に戻るとすでに鍵が閉まっていてパニックに。たまたまビルに入っている会社が開いていたので窮地を救われました。荷物は宿泊するホテルに預けるのが安心ですね。

小豆島は良質の花崗岩を産出し、大坂城築城の時から丁場が開かれたそうです。約400年前の石垣の修復の際もたくさんの石が運ばれましたが、何らかの理由で残された石が展示されています。こちらの資料館には石の切り出しに使われた大げんのうや運搬用に使われた猫車、加工に使われたのみなどが展示されています。写真やパネルで石材業の歩みなどが解説されています。昔の石工の高度な技術に感心させられました。

小豆島の丁場で切り出され、運ばれなかった石がそのままの姿で残されています。400年も前にこんな大きな石を運ぶのは大変な作業だったと思います。
瀬戸内国際芸術祭出展作品が展示されています。

小海地区にあった農村歌舞伎舞台を再建し、歌舞伎の衣装や小豆島の石や化石などが展示されています。明治の最盛期には小豆島の各地で農村歌舞伎が盛んだったようですが、現在残っているのは肥土山と中山の2箇所だそうです。

小豆島八十八ヶ所霊場。第54番の札所。
第51番と第52番の札所もあり境内には3つの札所があります。かつては別の場所にあったようですが明治維新期、神仏分離のあおりを受けここに移されたそうです。風格のある鐘楼堂。ご利益がありそうな幸せをよぶ宝の石。

特別天然記念物で、日本最大のものといわれています。第15代天皇の応神天皇が来島された際の手植えによるものと伝えられています。樹齢は1600年以上だそうです。遠くから見ると森のように見えますが、幹でつながった枝1本の木です。近くで見るとさらに迫力があります。

根元の周囲は約17メートル、樹高が約21メートルもあります。明治時代に雷に打たれ地上1メートルほどのところで三方に分かれたそうです。シンパクは見る角度、その人の感性によって動物や人間など、さまざまなものに見えるそうです。私は龍、亀、象などに見えて、神秘的で自然の大きなパワーを感じました。年末にはシンパク保存会や地元の方によるしめ縄の付け替えが100年以上も行われているそうです。

「日本の棚田百選」に選ばれています。200m程の傾斜地に約800枚の大小様々な田んぼが波形に広がり美しい景観を望めます。稲の虫害を防ぐため約300年前から伝わる「虫送り」という伝統行事があります。半夏生（夏至から１１日目）の日に火手（ほて）と呼ばれる竹の松明を田にかざしながら、畦道を歩き害虫を退治して豊作を願うそうです。「からかい上手な高木さん」や「八日目の蟬」で登場しました。棚田の上の方には村の人たちが野菜や衣服を洗う「共同洗い場」がありました。

約300年前、お伊勢参りへ出かけた島民たちが見よう見まねで歌舞伎を演じるようになったのが始まりだそうです。昨年は上演されたそうですが、2023年は改修工事のため中止されるそうです。

以前roadsterさんがあげられてました。残念ながら定休日だったのでお店の写真だけ。詳しいことはroadsterさんのレシピ見てくださいね。

ホテルの前にバス停があり、アクセスがいいです。全室オーシャンビューで癒されます。詳細は【宿泊記】をご覧くださいね。

「二十四の瞳」の大石先生が岬の分教場まで海の道を通った渡し船が再現されています。陸路だと30分以上かかるところ、船で10分ほどで到着します。爽やかな海風を感じながら乗る気分は最高でした。懐かしい映画村とレトロなポストにホッとしますね。

渡し船の乗り場近くにおしゃれなカフェがありました。目の前はオリーブビーチ。
メニューは自家焙煎のコーヒー、オーガニックレモンソーダなど10種類以上の飲み物や天然酵母パンとホットドック、パンケーキなど。穏やかな海を見ながら優雅なひとときを過ごしました。

小豆島の醤油造りは400年もの歴史があり、明治最盛期には約400軒もの醤油醸造所があったそうです。マルキン醤油記念館では昔の醤油作りの道具が展示されていて、醤油が作られる工程がわかりやすく、興味深かったです。醤油ソフトが香ばしく美味しかったです。

複雑な路地が入り組んだ迷路のような「迷路のまち」は、その昔、海賊や海風から島民を守るため意図的に造られたそうです。尾崎放哉も慣れ親しんだまちは昭和レトロなまち並みで放哉の読んだ句があちこちで見られます。また、妖怪美術館や現代風に改築したお店やアートを見ながら迷子になりつつも散策を楽しめます。

自由律俳句の俳人尾崎放哉の記念館。放浪生活の末、病気がちになった放哉は、晩年を西光寺の奥の院『南郷庵』で過ごしたそうです。往時のまま復元し、直筆の短冊、書簡類などが展示されています。記念館の近くの「迷路のまち」には放哉の作った俳句が多数掲げられています。

世界一狭い海峡。幅は最小9.93m、ギネスブックに認定されているそうです。土庄町役場で「横断証明書」を発行してくれます。あまりに狭すぎて見逃してしまいそう。

小豆島の王道『エンジェルロード』に今回もやってきました。お天気が良かったので海がとても綺麗で、幸せの鐘を鳴らせる展望台に登りました。3枚目の『可愛い天使のポスト』から大切な方にお手紙を出してみてくださいね。