- 都市
- 津山/美作/美咲/久米南(岡山県)
突然ですが私、たまごかけごはんが大好きです! そんなたまごかけごはん好きが押し寄せるTKGの聖地が岡山の美咲町にあると言うことで、青春18きっぷを使って現地に向かいました。
旅のきっかけ | いつか行ってみたかった、たまごかけごはんが食べ放題のお店「食堂かめっち。」
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年/月 (何日間) | 2019年03月(1日間) |
人数 | 1人 (1 男性 ) 30代 |
都市 | 津山/美作/美咲/久米南(岡山県) |
旅のきっかけ | いつか行ってみたかった、たまごかけごはんが食べ放題のお店「食堂かめっち。」
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年/月 (何日間) | 2019年03月(1日間) |
人数 | 1人 (1 男性 ) 30代 |
都市 | 津山/美作/美咲/久米南(岡山県) |
朝日に染まる明石海峡大橋を横目に、大阪から西に進む。
ポケットの中には安旅のお供、青春18きっぷ。
いつの間にか睡魔に襲われて二度寝をしていました。
目を覚ますと、ちょうど終点の姫路に着く頃でした。
まねきのえきそばで朝ごはん。
しっかりめのお出汁にツルツルとした喉越しの中華麺は不思議な組み合わせですが、細うどんや素麺っぽさがあり意外と違和感はありません。
きつねも大ぶりで食べ応えがあり、満足度が高いもの。
途中、三度寝をしながら岡山との県境を越えます。
退屈さに身体が文句を言いはじめた頃、岡山駅に到着。
よくお供にハトをたくさん連れていることが多い、駅前の桃太郎像に挨拶をした後は、津山線のホームへ下ります。
非電化路線を走る気動車は、重い腰を上げるように動き出した。
市街地を抜けると、蛇行する旭川に寄り添いながら山の中を進みます。
川沿いの長閑な路線は、味のある木造駅舎に途中下車の衝動を駆られっぱなしです。
美咲町の中心駅、亀甲で下車。
岡山駅から乗ってきたノスタルジートレインを見送ります。
ノスタルジートレインは、昭和30〜40年代に気動車の車体に使われていたカラーリングを復刻塗装した列車です。
亀甲柄の屋根から、カメの頭がぬっと飛び出す駅舎。
その目は時計となっており、夜になると光るんだとか(え、不気味...
駅舎だけでなく構内の至る所に亀のオブジェがあり、遊び心が溢れる何だか楽しい駅です。
亀甲駅から住宅地を通り抜けて約15分、運動公園への上り坂を進んでいくと「食堂かめっち。」が見えてきました。
美咲町は、たまごかけごはんで町おこしをしています。
初めて食べた人物が美咲町出身の実業家、岸田吟香という方だそうです。
なんとまあ、350円でたまごかけごはんが食べ放題。
地元棚田米ごはんとぷっくら産みたて卵を、まずはシンプルに醤油を垂らして混ぜ混ぜ。
頬張れば言わずもがなの多幸感で、思わず日本人で良かったと染み染みしてしまう。
醤油の他に、しそ・ねぎ・のりの特製タレが用意されています。
どのタレも醤油ベースですが、ねぎタレはごま油が入っているのでまた違った風味です。
ご飯の盛りがしっかりしているので、色んな味を試したい場合は、ご飯少なめでおかわりを頼むと良いかも。
美味しい場所でしたと、カメに感謝しながら津山線を先に進む。
少し大きい町に入ると、終点の津山駅に到着。
四方に列車が発着する交通の要衝でかつては優等列車も乗り入れていましたが、今は短い列車が行き交うのんびりとした雰囲気です。
旧津山扇形機関車庫を2016年にリニューアルした鉄道博物館。
ひと昔前はガラスが割れた廃屋の様でしたが、立派に整備されています。
主な展示が扇形機関車庫と転車台で、他の鉄道博物館に比べるとあっさりめ。
津山の機関車庫は、京都鉄道博物館の梅小路機関車庫に次ぐ国内第2位の規模を誇ります。
往年活躍したベテラン勢が一堂に会する光景は圧巻でありながら、トーマスのように和気藹々としたアットホームさも感じられます。
鉄道に関する技術や資料を体験できるエリアもあります。
タブレット閉塞に使われていた機械は因美線で実際に使われていたもので、今も現役当時のまま動かせるよう整備されています。
レバーを引くと「チンチン!」小気味よい電鈴が響きました。
駅から北へ歩くこと約15分、津山城は本能寺の変で討死した森蘭丸の弟、森忠政が1603年に入封してから13年を費やして築いた城。
天守閣は明治の頃に取り壊され、現在は鶴山公園として整備されています。
県屈指の桜の名所で、城内は桜まつりの準備で忙しそうでした。
訪れたのは黄色い菜の花が風に揺れ、桜の蕾が今にも綻びそうな日でした。
ポスターに写っていた城郭いっぱいに咲き乱れる桜が見事で、次は桜が見頃の時期に訪れようと心に決めながら石段を上ります。
三層の石垣が完全に残り、往時の雄大な面影を留めています。
巧妙に積み上げた石垣の線と戦略的な構造は全国に例のないもので高く評価され、日本三大平山城のひとつに選ばれています。
櫓の数も、広島城や姫路城に次ぐ多さだったそうです。
もう石垣が立派過ぎて、まるでダンジョンです。
天守台から見下ろす津山の町並みは、昔大きく家臣の屋敷地と町人町、寺社地に分かれていました。
城の大手口を中心に表街道の出雲街道が東西に通っており、商人が集まり賑わった様子が窺えます。
写真①枚目⇨ラストの①枚までが、旅小説の冒頭から終わりまでを彷彿させる構成🖋♬楽しませていただきました(*^^*)