- 都市
- 美濃加茂/郡上/関/山県(岐阜県)
以前から気になっていた、郡上八幡の福よせ雛。 長良川鉄道の乗り潰しと合わせて訪れることができました。 雛人形で日常風景を再現する福よせ雛は、面白可笑しくて楽しかったです。
旅のきっかけ | 郡上八幡の福寄せ雛が気になって。
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年/月 (何日間) | 2019年03月(1日間) |
人数 | 1人 (1 男性 ) 30代 |
都市 | 美濃加茂/郡上/関/山県(岐阜県) |
キーワード | ローカル線 |
旅のきっかけ | 郡上八幡の福寄せ雛が気になって。
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年/月 (何日間) | 2019年03月(1日間) |
人数 | 1人 (1 男性 ) 30代 |
都市 | 美濃加茂/郡上/関/山県(岐阜県) |
キーワード | ローカル線 |
岐阜駅から高山本線の普通列車で約40分、長良川鉄道の始発駅である美濃太田に到着。
JRの改札を抜けたところに長良川鉄道ホームへの階段があり、下っていくと既に列車が出発を待っていました。
総延長72.1kmと終点まで行って帰ってくるだけで5時間弱かかる、長い長い盲腸線。
路線は清流長良川に沿って走り、川あり山ありの車窓。
1日フリーきっぷが販売され、郡上八幡駅を往復するだけでも買う価値はあります。
途中「ながら」とすれ違いました。
水戸岡氏デザインらしく、木を多用した温もりある内装の観光列車。
長良川の自然を眺めながら、沿線地域の食材を使用したランチやスイーツをいただく、目にも口にも美味しい列車です。
事前にサイトで予約が必要です。
日本三大清流のひとつ。
残るふたつは、高知県の四万十川と静岡県の柿田川。
川は綺麗なエメラルドグリーンを見せながら、右へ左へと忙しなく移動していきます。
写真は、深戸駅を過ぎた頃に見える景勝地。
長良川が真横に迫るこの場所は、東海北陸道と国道と長良川鉄道の3つのトンネルが重なる珍しい場所です。
乗車した列車は、GJ8マンのラッピング車両。
GJ8マンは、漫画家のさくらももこさんが作った地方まんが。
ジー・ジェイ・エイトマンと読みますが、読み方を変えれば、なるほど「郡上八幡」です。
一方的に郡上八幡を愛し、頼まれてもいないのに勝手にキャラまで考えたとのこと。
日本を代表する漫画家の心をこれ程まで動かすほどの町、郡上八幡...恐ろしや。
長良川鉄道の終着駅。
この先の福井との県境を越えた先にある越美北線と繋がる計画でしたが、僅かな区間を残して工事が中止されました。
駅北側には、登録有形文化財の転車台が残っています。
蒸気機関車が現役の頃は、橋桁を2人で押して手動で回転させていました。
北濃駅から徒歩5分、イタリアンのお店。
パスタやお肉、お米のセットランチがある中でピザランチを選択。
どのセットもそれぞれメインが3〜4種類あり迷ってしまいます。
定番と書かれた、オリジナルのマルゲリータ。
たっぷりのチーズとフレッシュトマトで、あつあつ旨々。
生地には、岐阜県産小麦を使っている拘りようです。
北濃駅から3駅戻ったところ、旧白鳥町の中心駅で車庫があります。
美濃白鳥駅から北濃駅の間は最も列車の本数が少なく、また日本で数少ないスタフ閉塞式です。
信号機が無い時代の、手作業で閉塞を守る仕組み。
駅員さんが運転士からキャリアを受け取ると、対向列車の運転士へ渡しに向かいます。
昔当たり前だった鉄道風景が、今でも目にすることができる。
この旅の目的地に到着。
長良川鉄道の沿線で、いちばん大きな駅です。
駅舎は国の登録有形文化財にも認定されている歴史ある建物ですが、観光案内所やカフェを備えた観光の拠点となっています。
郡上八幡城下の市街地は、ここから長良川支流の吉田川を遡ること徒歩15分から20分です。
レンタサイクルあります。
歩いている途中、ひと昔前にタイムスリップしたようなノスタルジックな町並みに出会いました。
少しくすんだお店に、昔ながらの丸くて赤いポスト。
毎年2月上旬から4月上旬まで、郡上市内百数ヶ所の商家や施設ではお雛様や福寄せ雛が飾られ、ここもそのひとつ。
クスッと笑えるような飾りもあったり、雛人形でほっこりと心温まることができる場所。
食品サンプルの町、郡上八幡。
日本全国の大半を創り出しています。
町屋を改造した体験型ショップは、ショーケースにまるでレストランの店先みたいにずらっとサンプルが並びます。
中には、溢れたり落とした食品もあったり。
お土産に、美味しそうな食材や料理がくっついたアクセサリーとキーホルダーを購入。
予約で手軽にサンプル作り体験もできます。
郡上八幡は水の町。
町には、幾つもの用水が通っています。
江戸時代の初め、藩主の遠藤常友がこの用水の基をつくり城下町整備に力を注ぎました。
今でも共同洗濯場があったりと、清流と上手く付き合う暮らしがここにはあります。
中でも名水百選に選ばれている宗祇水は、高名な連歌師の飯尾宗祇と郡上領主の東常縁という当時の二大歌人が、この泉のほとりで歌を詠み交わしました。
何とも風流ですね。
職人町、鍛冶屋町は国の重要伝統的建造物保存地区。
城下町の面影を残す、袖壁や格子造りの町家が建ち並ぶ。
辻の突き当たりには、初代藩主遠藤慶隆の墓がある長敬寺。
また上田酒店には、SNSで話題となった「ゴジラフライ」があります。
いよいよ、福寄せ雛の会場に向かいます。
福寄せ雛とは、不要になった大量の雛人形を日常生活を表現するために有効活用したもの。
福が来るようにと名付けられ、地域や団体、観光の活性化を図っています。
メイン会場のひとつである博覧館では、大規模な福寄せ雛を展示しています。
いつもじっと座っている姿からは、想像も付かないほど躍動感あふれる動き。
郡上八幡城ふもとの城山公園には、大河ドラマで有名となった山内一豊と妻である千代の像があります。
千代は、八幡城主の娘と言われています。
信長の目を引くように、嫁いだ時の金で名馬を買った逸話「馬ぞろえ」は、内助の功で有名な話のひとつ。
城山公園からくねくねと山を登る道を歩いていきます。
木々に囲まれ気持ちが良いですが、少し息が切れました。
郡上八幡城は戦国時代末期、遠藤盛数がここに砦を築いたのが始まり。
その後、盛数の子である慶隆が郡上を統一し、城と城下町を建設しました。
大垣城を模して造られた模擬天守は、木造再建城としては日本最古。
1933年再建なので、かれこれ90年近く経っています。
天守からの眺めは、眼下の町並みが魚の形に見えます。
城山を下って、郡上おどり像を発見。
郡上おどりは当地の夏の風物詩、観光客も地元の人もひとつ輪になって踊ります。
7月中旬から9月上旬にかけて30夜以上にわたって続き、盆の4日間は徹夜で踊り明かします。
江戸時代初め、初代藩主の遠藤慶隆が領民の融和を図るために、郡上各地で踊られていた盆踊りを集め奨励したと伝えられている。
コメントありがとうございます😊
縁あってTripleに投稿させて頂くことになりました。
samiaさんの記事を拝見しましたが、日本各地を回っておられて凄いなと感嘆しています。
私もローカル線と歴史は好きです。
岐阜には他にもローカル線がたくさんあるので、機会を見つけて訪れようと思います。
こんにちは、ながらって、観光列車なんですね。臨時夜行電車のイメージがありました。水戸岡先生のデザインは伊豆で見かけましたが、オシャレですよね。いつかこの電車にも乗ってみたいものです。
コメントありがとうございます😊
いえいえ、臨時夜行電車(ムーンライト)の方が有名ではないでしょうか。
普段の通勤列車も良いですが、見ても乗っても楽しい車両が各地に増えてくれると嬉しいですね。
kecoさん✨はじめまして… 長良川鉄道の旅、とても楽しく拝見しました。というのは
私はローカル線の旅が大好きで、3年ほど前にJR美濃太田駅を乗り換えのために利用したんですが
kecoさんの旅レシピで「そうか❗️長良川鉄道の始発駅か⁉️」と気付き、郡上八幡にも行きたい!
福寄せ雛もキレイ。歴史好きな私は「千代さんの故郷は美濃近辺だったよね⁉︎ 」と、あれもこれも新鮮な
ニュースでした。kecoさんもローカル線や歴史がお好きですか?